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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第12章 智樹の初体験ー姫ー
シャワールームから上がり、バスローブ姿のまま二人は、淡い光が差し込む部屋のベッドに座る。

「智樹くん……姫が教えてあげられることは、全部教えてあげるからね?」

姫はそう言って、智樹の肩にそっと手を置き、真っ直ぐな瞳で覗き込んだ。

「例えば、こういう事とか……」

姫はゆっくりと手を伸ばし、智樹の頬に触れると、優しく目を閉じて、唇を重ねていく。

ほんのり甘くて、柔らかな唇の触れ合いに、智樹は驚きを隠せなかった。

ちゅっ……ぴちゅっ……んちゅっ……

唇の隅々まで丁寧に重ねていく熱いキスに、翻弄される智樹。

「お姫様……凄くドキドキしてます……」

「ふふっ……嬉しいな。こういう風に、相手を思ってキスすると、もっと心が通じ合うんだよ?
もっと好き~。大好き~ってねっ」

今の柔らかい笑顔は、心結を売った時の空気の読めない意地悪さは全く感じず、どこか優しさと、智樹を見守るような温かさを感じた。

「これは長年芸能界にいた勘なんだけど……
智樹くんには、人を笑顔にする力があると思う。
絶対にアイドルとして成功するよっ!!
みんなの王子様になった時、智樹くんを世界で一番推してるのが姫でもいい?」

「もちろん。お姫様の一番でいたいです。でもみんなの王子様なんて、まだまだ先の話ですよね……」

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