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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第12章 智樹の初体験ー姫ー
満足そうな笑みを浮かべている姫が呟く。

「ちゃんと気持ちいいって言えたね?偉いよ~。
ねぇ。さっき可愛い声が漏れてたね?
『んぅ……』って」

子供扱いしてからかうような姫に、智樹は恥ずかしそうに視線を逸らした。

「あんまり子供扱いしないでくださいよ……」

「あーっ!!照れてる~?可愛い……」

智樹の頬にそっと手を滑らせて耳にキスを落とした。

「ちゅっ……女の子には、こうして優しくしてあげるんだよ?
乱暴にしたり、雑に扱っちゃダメ。
手を抜いてもダメだよ?すぐに気付いちゃうからねっ」

そんな女の子の扱い方を説明してくれた姫は、バスロープをゆっくりと脱いで、全裸になると、幸せそうに微笑んだ。

「ぎゅーっって、する~っ!!」

姫は急にそう言って、智樹の首に腕を回し、ベッドで寝ている彼の体に密着させてきた。
その柔らかくて温かい感触が、智樹の体に染み込んでいく。

「女の子はねぇ?包み込まれるように、抱き締められるのも好きなんだよ?………できる?」

「はい……お姫様……」

智樹が姫の背中に手を回して、ギュッと少し強めに抱き締めると、姫は嬉しそうな笑みを溢した。

「そうそう……いい感じ……智樹くんに包まれて、姫ちゃん幸せだよ~っ」

しかし、抱擁の中にいるはずの智樹の心は、どこか遠い場所を彷徨っているようだった。

こんなに姫に愛されても、心結の幻影は消えないまま。

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