この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第13章 月末の売り上げバトル

7月29日
月末の売り上げバトルは残り3日。
新曲、MV、SNSの広告を賭けた戦い。
そんなピリピリとした雰囲気のプリンスロード。
智樹は、いつものように控え室でVIPルームの使用状況を確認していた。
スケジュール表は、玲音と自分の名前でほぼ埋まっている。
その時、見慣れた名前が目に飛び込んできた。
「玲音…の相手が……ココ……?」
智樹の心が一瞬止まった。
心結はVIPルームのデート券を手に入れたのだ。
そうと知った瞬間、胸の奥に嫌な重みが生まれる。
ココが……
あの玲音とVIPルームに入るなんて……
大丈夫なのか……?
自然と心がざわつき、不安が頭をよぎる。
智樹が姫とVIPルームに入った時に、玲音から教わった特別なサービス。
姫の時以来、玲音の監視も指示もないが、女の子に対して500ポイントを貯めたい。と思わせる行為を自らも行ってきた。
綺麗な形ではなく、女の性欲を炙り出して、その日のうちに。または近い後日に、セックスの約束を暗にするという為のVIPルームのデート。
自分は他の人達にしてきたが、心結だけはそんな事をしてほしくない。と勝手ながら思った。
だが、この場で彼女を引き止める理由も勇気も持てず、智樹は無力さを噛みしめながら店内へと歩みを進めた。
ふと、何か視線を感じる。
懐かしくて、あたたかい、それでいて少し切ない感覚。
気になって店内を見渡してみると、心結が少し恥ずかしそうな笑顔で手を振っていた。
口元が小さく「ヤッホー」と言っているのがわかる。
智樹は思わず足を止め、心結の笑顔に答えるように微笑んだ、その瞬間、智樹の脳にこの世界線の記憶が蘇ってきた。
月末の売り上げバトルは残り3日。
新曲、MV、SNSの広告を賭けた戦い。
そんなピリピリとした雰囲気のプリンスロード。
智樹は、いつものように控え室でVIPルームの使用状況を確認していた。
スケジュール表は、玲音と自分の名前でほぼ埋まっている。
その時、見慣れた名前が目に飛び込んできた。
「玲音…の相手が……ココ……?」
智樹の心が一瞬止まった。
心結はVIPルームのデート券を手に入れたのだ。
そうと知った瞬間、胸の奥に嫌な重みが生まれる。
ココが……
あの玲音とVIPルームに入るなんて……
大丈夫なのか……?
自然と心がざわつき、不安が頭をよぎる。
智樹が姫とVIPルームに入った時に、玲音から教わった特別なサービス。
姫の時以来、玲音の監視も指示もないが、女の子に対して500ポイントを貯めたい。と思わせる行為を自らも行ってきた。
綺麗な形ではなく、女の性欲を炙り出して、その日のうちに。または近い後日に、セックスの約束を暗にするという為のVIPルームのデート。
自分は他の人達にしてきたが、心結だけはそんな事をしてほしくない。と勝手ながら思った。
だが、この場で彼女を引き止める理由も勇気も持てず、智樹は無力さを噛みしめながら店内へと歩みを進めた。
ふと、何か視線を感じる。
懐かしくて、あたたかい、それでいて少し切ない感覚。
気になって店内を見渡してみると、心結が少し恥ずかしそうな笑顔で手を振っていた。
口元が小さく「ヤッホー」と言っているのがわかる。
智樹は思わず足を止め、心結の笑顔に答えるように微笑んだ、その瞬間、智樹の脳にこの世界線の記憶が蘇ってきた。

