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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第13章 月末の売り上げバトル
それからというもの、心結はことあるごとに智樹にアイドルの話をするようになった。

休み時間になると智樹の席へやって来て、嬉しそうにアイドルの話をする心結。

「今度のライブ、やっとチケットが取れたんだよ~」

「いいなぁっ!!俺もいつかライブに行ってみたいな」

心底羨ましそうに答える智樹。

またある時は、心結は誇らしげに色鮮やかなアイドルのロゴが入ったタオルを見せてくれた。

「見て~っ!!これがライブで買ったツアーグッズのタオルなんだ~」

「スゲーっ!!かっこいいじゃんっ!!」

「いいでしょーっ」

智樹が驚いたように言うと、心結はにこにこと笑っていた。

いつしか、心結はアイドルグッズを手にするたび、真っ先に智樹に見せてくれた。

中学でクラスが違ったりして、アイドルの話をする回数こそ減ったが、高校生になった今でも変わらない光景だ。

心結の視線が、智樹を見る時に、照れくさそうに伏せる瞬間がある。

授業中や教室で友達と話している時に、たまに視線を感じる事がある。

それが心結だったのか定かではないが、その視線には、アイドルの話をするだけではない、別の気持ちがあったのでは?

そう思わせる記憶だった。
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