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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第13章 月末の売り上げバトル
玲音は智樹よりも何倍も悪知恵の働く頭の持ち主だと実感する。

智樹に払ってもらうか?
自分で払うか?

そんな2択の選択で、クラスメイトの智樹に払ってもらいます。なんて言えるはずがない。

そして人を待たせてる。という慌てさせる心理が、冷静な判断をさせなくする。

智樹に助けるチャンスを与えない。という玲音の強い意思が感じられた。

売り上げのトップを争う二人はライバルであり、馴れ合う事なんてないのだから。

何も言えずに心結を見つめている智樹を見た玲音は、さらに嘲笑を浮かべる。

「なぁ?金に綺麗も汚いもねぇんだよ。どんな方法で稼ごうと、文句を言う権利なんて、お前にはねぇだろ?
お前は店で何人の女に500ポイント貢がせたんだよ?12、3人か?」

「えっと……そのくらいです……」

呆然と聞いている智樹に、まるで何でもないことのように説明を続ける。

「高額なデートがしたければ、俺たちが仕事を紹介する。
それに従うかどうかは女の子次第だが……実際、お前のファンだってほとんどが、こうして稼いでるんだからな?」

智樹は言葉を失って唖然とする。

プリンスロードに通う女の子が、お金を払って応援してくれるのは、自分がコツコツと貯めたお金ではなく、玲音や黒服によって紹介された、性を扱う仕事で稼いだもの。

そんな形で貢いでくれていたことを、知らなかったのだ。

玲音の言葉が胸に染み込み、智樹は無力感に包まれていた。
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