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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第2章 演劇部の部長ー涼ー

「幼馴染みの彼が気になる?」
ここまで心結が大人しく言いなりになっていたのに、後半で躓いてしまった。
心結が何人かの男と経験があれば、このまま心も体も手にできていただろう。
しかし、心結は処女喪失の痛みへの不安で微かに理性が働き、これ以上はダメだと判断したのだ。
ただ智樹への気持ちと、涼への気持ちを天秤にかけても、答えはすぐに出てこない。
もう一度智樹と話して、ダメなら涼に恋人になってほしい。
それが心結の本当の気持ちだった。
「もう忘れた方がいいんじゃないかな?心結のことを本当に大切にしてるなら、別れるなんて、突き放す事をしないと思うよ?」
普段の心結なら不器用ながらも、いつも自分の事を気にかけてくれていた智樹の愛情が、どれだけ深かったか分かるはずだ。
しかし今の寂しさと心の痛みの中では、智樹からの傷つく言葉がどうしても頭から離れなかった。
「涼って人と付き合えば?」
「涼って人とこれからも会うなら別れよう……」
智樹から言われたあの冷たい言葉が何度も心の中で繰り返される。
その言葉が、今の彼女の心に重くのしかかっていた。
ここまで心結が大人しく言いなりになっていたのに、後半で躓いてしまった。
心結が何人かの男と経験があれば、このまま心も体も手にできていただろう。
しかし、心結は処女喪失の痛みへの不安で微かに理性が働き、これ以上はダメだと判断したのだ。
ただ智樹への気持ちと、涼への気持ちを天秤にかけても、答えはすぐに出てこない。
もう一度智樹と話して、ダメなら涼に恋人になってほしい。
それが心結の本当の気持ちだった。
「もう忘れた方がいいんじゃないかな?心結のことを本当に大切にしてるなら、別れるなんて、突き放す事をしないと思うよ?」
普段の心結なら不器用ながらも、いつも自分の事を気にかけてくれていた智樹の愛情が、どれだけ深かったか分かるはずだ。
しかし今の寂しさと心の痛みの中では、智樹からの傷つく言葉がどうしても頭から離れなかった。
「涼って人と付き合えば?」
「涼って人とこれからも会うなら別れよう……」
智樹から言われたあの冷たい言葉が何度も心の中で繰り返される。
その言葉が、今の彼女の心に重くのしかかっていた。

