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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第14章 心結のデート。ー玲音ー

しばらく言葉を交わしていると、玲音の手がそっと心結の肩を抱き寄せ、耳元で優しく囁いてくる。
「……心結様、もう少しこちらを向いていただけますか……?」
玲音の声に導かれるように、心結はゆっくりと振り向いた。
その瞬間、玲音の顔がさらに近づき、唇が触れそうな距離に。
プリクラデートの時の、キスより先の出来事を思い出して、戸惑う心結は、反射的に身を引こうとする。
しかし玲音の瞳は柔らかく、吸い込まれそうな雰囲気で、逃れることができなかった。
「俺の事だけを見ててください……心結様……」
「………はい……」
玲音の視線に心を奪われていく心結が、ふと目つきを変える。
この瞬間、心結の中に眠っていた、別の世界線の記憶がぼんやりと甦ってきた。
幼い頃にお姫様に憧れていたこと。
演劇部でお姫様役のヒロインに選ばれて演技をしたこと。
そんな遠くに感じる不思議な記憶。
心結はその記憶に導かれるまま、玲音を見上げ、悲劇のヒロインを演じていく。
「玲音様……」
心結の瞳から一粒の涙が、頬を伝って落ちる。
「わたくしは……もうすぐ他人に汚されてしまう身……
もう玲音様とお会いする事もなくなると思います……。
綺麗なうちに……愛していただけませんか?」
玲音の手がそっと心結の涙を拭う。
その手の優しさに触れた心結は、抑えきれない感情が溢れ出し、玲音に向かって身を委ねるように唇を重ねた。
ちゅっ……ちゅっ……ちゅっ……
心結の玲音を求めるような熱いキスには、哀しみと切なさが込められていた。
今日の思い出と引き換えに、風俗店で働く事に決めたのだから。
「……心結様、もう少しこちらを向いていただけますか……?」
玲音の声に導かれるように、心結はゆっくりと振り向いた。
その瞬間、玲音の顔がさらに近づき、唇が触れそうな距離に。
プリクラデートの時の、キスより先の出来事を思い出して、戸惑う心結は、反射的に身を引こうとする。
しかし玲音の瞳は柔らかく、吸い込まれそうな雰囲気で、逃れることができなかった。
「俺の事だけを見ててください……心結様……」
「………はい……」
玲音の視線に心を奪われていく心結が、ふと目つきを変える。
この瞬間、心結の中に眠っていた、別の世界線の記憶がぼんやりと甦ってきた。
幼い頃にお姫様に憧れていたこと。
演劇部でお姫様役のヒロインに選ばれて演技をしたこと。
そんな遠くに感じる不思議な記憶。
心結はその記憶に導かれるまま、玲音を見上げ、悲劇のヒロインを演じていく。
「玲音様……」
心結の瞳から一粒の涙が、頬を伝って落ちる。
「わたくしは……もうすぐ他人に汚されてしまう身……
もう玲音様とお会いする事もなくなると思います……。
綺麗なうちに……愛していただけませんか?」
玲音の手がそっと心結の涙を拭う。
その手の優しさに触れた心結は、抑えきれない感情が溢れ出し、玲音に向かって身を委ねるように唇を重ねた。
ちゅっ……ちゅっ……ちゅっ……
心結の玲音を求めるような熱いキスには、哀しみと切なさが込められていた。
今日の思い出と引き換えに、風俗店で働く事に決めたのだから。

