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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第2章 演劇部の部長ー涼ー
智樹の目の前のモニターの中で、涼が心結の足を抱えて、M字に大きく開いていく。
ただ画面はベッドの斜め上から撮影した映像で、心結があまりの恥ずかしさに、両手で顔を覆っている様子や、涼が勝ち誇ったような表情を浮かべて、心結の秘部を眺めているのはわかるが、AVのようなアングルではなかった。
嫉妬で狂いそうな智樹を見て、ミサがクスクスと笑う。
「ココちゃんの一番大切な部分……気になるのよねぇ?」
「いや……そういうわけじゃないけど……」
「貴方が何を思ってるかなんて全て知ってるわ……。ココちゃんはAV女優の人とは違って、神秘的に綺麗なもので、もしかすると、お人形のように性器なんてないかも知れない。そんな幻想を抱いてるのよね?」
図星だった。
人間として生まれて、そんなことはない。とわかっているが、それでも、優しくて可愛らしい心結を見ていると、
AVのモザイクの向こう側に見える、黒々とした秘毛。
ヌルヌルとした、いやらしく見える秘部。
そんなものは、心結にないのでは?と心のどこかで思っていた。
智樹は二人の行為に目を奪われながら、小さく呟いた。
「ミサ……?もうココは、俺より涼って奴の方がいいって思ったって事か……?」
「そうね。この時のココちゃんはこんな事を考えてるわ……」
スピーカーから彼女の心の声が聞こえてきた。
恥ずかしいよ……
あんまり見ないで……
涼さんに可愛いって思ってもらいたいのに……
エッチな子って思われたくないのに……
ミサはそこまで智樹に聞かせて、ニヤニヤと笑みを浮かべている。
「聞いた?もう貴方の事なんて考えてないみたい。それにしてもココちゃんって女の子だね~?
本能的に可愛く思われたいって思ってる。貴方にもずっとそう思って接してたのに。ガキだの子供っぽいだのって……鈍感なバカにつける薬はないのかしら……」
智樹にミサの言葉に苛立ちを覚えるが、的確過ぎて言い返す言葉はなかった。