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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第18章 心結のグラビア撮影
智樹は涼が去った扉を見つめながら、深く息を吐いた。

「ココ……大丈夫か?」

心結は少し頬を赤らめながら智樹の方を見上げた。

「うん……大丈夫……」

しかし、その言葉とは裏腹に、心結の声はか細く、極度の緊張で疲れ切っているようだった。

「嫌なら嫌って言えばいいのに……」

「でも……私、やっぱり涼さんに期待されてるから……頑張らないと……」

部活の特待生で学費免除という立場上、ある程度は仕方のない事かも知れない。

心結の声が震えている。智樹は彼女の肩にそっと手を置いた。

「期待とか、そんなのどうでもいいだろ。ココが本当はどうしたいのか?を考えた方がいい」

智樹の言葉には、怒りと心配が混ざり合っていた。

「……智樹くん、なんでそんなに怒ってるの?」

「俺が怒ってるのは……涼のやり方が気に食わないからだ。ココの気持ちなんて全然考えてない。だから」

言葉を選ぼうとした智樹だったが、心結の顔がふと曇ったのを見て、息を詰まらせた。

「でも……私は、これくらいしないとダメなんだよ」

心結の目に浮かぶ涙を見て、智樹は言葉を失った。

「貧乏で何もない私が、安くで学校に通えて、仕事にもありつける。お母さんを楽させてあげられるなら、我慢しないと……」

その一言に、智樹の胸がざわついた。

心結の声に隠された焦りと不安、そして遠くを見つめるような視線。それが、智樹にはどうしようもなく切なかった。

ココの望む学校生活は、そんなものなのか……?

逃げるのが正しいのか?
ここにいるのか正しいのか?

人生なんて死ぬ寸前まで、答え合わせなんてできない。


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