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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第20章 映画の試写会

その時、涼が小さくため息をつきながら、軽く笑みを浮かべて口を開いた。
「智樹、落ち着けよ。お前って本当に世間知らずだな?これが芸能界だ。特に心結みたいな新人には、こういうプロセスも必要なんだよ」
「プロセス……?」
智樹が涼を睨みつけると、涼は一切悪びれた様子もなく話す。
「そうだよ。最初は大人との付き合いも仕事のうちってことさ」
「大人の付き合いって……まさか……枕営業ってことか……?」
涼は少しだけ間を置き、軽く笑って答えた。
「ん~?どうだろうな?ただ何の後ろ楯もない素人の女の子を、タダで女優に育てて、どんどん仕事が舞い込んで大金が手に入る。そんな都合のいい話はない。って事くらい、お前にもわかるだろ?」
智樹は反論する答えが見つからなかった。
家族を楽させてあげたい。
お金を稼ぎたい。
心結のそんな気持ちが、断れない状況に追い込まれた事も理解できる。
「……俺には、分からないよ……これが女優の仕事とか、プロセスとか……」
心結に視線を送った智樹は、芸能界になんて入りたくない。と言ってくれるのを待ち望んだが、その答えはないまま。
「智樹くん……」
心結が泣きそうな声で呟いたが、智樹は彼女を振り返りもせず、ただ広間の出口に向かって歩き出した。
ドアを閉める音が響き渡り、智樹はその場から出ていった。
「智樹、落ち着けよ。お前って本当に世間知らずだな?これが芸能界だ。特に心結みたいな新人には、こういうプロセスも必要なんだよ」
「プロセス……?」
智樹が涼を睨みつけると、涼は一切悪びれた様子もなく話す。
「そうだよ。最初は大人との付き合いも仕事のうちってことさ」
「大人の付き合いって……まさか……枕営業ってことか……?」
涼は少しだけ間を置き、軽く笑って答えた。
「ん~?どうだろうな?ただ何の後ろ楯もない素人の女の子を、タダで女優に育てて、どんどん仕事が舞い込んで大金が手に入る。そんな都合のいい話はない。って事くらい、お前にもわかるだろ?」
智樹は反論する答えが見つからなかった。
家族を楽させてあげたい。
お金を稼ぎたい。
心結のそんな気持ちが、断れない状況に追い込まれた事も理解できる。
「……俺には、分からないよ……これが女優の仕事とか、プロセスとか……」
心結に視線を送った智樹は、芸能界になんて入りたくない。と言ってくれるのを待ち望んだが、その答えはないまま。
「智樹くん……」
心結が泣きそうな声で呟いたが、智樹は彼女を振り返りもせず、ただ広間の出口に向かって歩き出した。
ドアを閉める音が響き渡り、智樹はその場から出ていった。

