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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第21章 スイートルームでの出来事~龍一~
テーブルの向かいに座る龍一は、心結にジュースを差し出す。

「まだ未成年だよね?ジュースをどうぞ」

「……ありがとうございます……」

心結はグラスを受け取り、口をつけると、甘いジュースの香りが広がるが、その奥に微かな違和感を覚える。

「どう?美味しいだろ?」

「……はい、でも、少し苦い気がします……」

「あれ?ジュースを頼んだのに、カクテルだったのかな?」

龍一はワインを飲み干し、グラスを置いた後、心結の隣に腰を掛ける。

「……龍一さん、何してるんですか……?」

心結の声が震える。

「別に?ちょっと君と近くで話したいだけさ」

龍一の手がそっと心結の肩に触れた。

「ねえ、心結ちゃん。君、前回のベッドシーンの時もそうだったけど、どこかぎこちなかったよね。まだ男と経験してないの?」

「……そ、そんなこと……」

突然のストレートな質問に、心結は言葉を詰まらせ、視線を逸らして俯いた。

「その初々しい反応も君の魅力なんだろうな。まだ誰にも汚されていないピュアな感じ……」

龍一の手が心結の肩を、ゆっくりと抱き寄せた。

そしてもう一方の手がゆっくりと胸元へと降りていき、心結の体が反射的に硬直する。

「……や……やめてください……」

小さな声で弱々しく抵抗する心結。

しかし、龍一の手は止まらない。

「聞いてるかも知れないけど、テレビドラマの準主演の話……俺が推薦したんだよ?こんなチャンス滅多にないと思うけど……?」

龍一は強張って固まったままの、心結の制服のブレザーのボタンを慣れた手つきで外した。
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