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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第21章 スイートルームでの出来事~龍一~

全く知らない世界線の幼稚園に通っていた頃の話だ。
「大きくなったら結婚しようね?」
幼い智樹の真剣な言葉が、心結の頭の中に鮮やかによみがえった。
転んですりむいた膝を押さえて泣いていた心結。
智樹はポケットから取り出した小さなハンカチで血を拭き、「痛いの痛いの飛んでけ~っ」とおまじないをかけてくれた。
その姿に、不思議そうな顔をしながらも、心結は涙をぬぐい微笑んだ。
「俺、大きくなったらココちゃんを守るよ!」
「ずっと一緒にいてくれるの?」
「もちろんっ!!ココちゃんとずっと一緒だよ」
智樹の笑顔とともに交わした約束。小さな小指を絡めて指切りしたという全く覚えのない記憶が心を温かくし、そして悲しさに包まれた。
その瞬間、現実に引き戻される心結。
……智樹くん……
そう心の中で呟くと同時に、心結の頬を涙が伝う。
意識が朦朧とする状況の中、あまりにも鮮明で、不思議な記憶が呼び起こされた。
きっと守ってくれるはずだった彼の存在も、芸能界に入る為。という自分の意思で追いやってしまった。
ごめんね……智樹くん……
ぽろぽろと涙が流れる中、心結は胸が締め付けられるような痛みを感じていた。
「大きくなったら結婚しようね?」
幼い智樹の真剣な言葉が、心結の頭の中に鮮やかによみがえった。
転んですりむいた膝を押さえて泣いていた心結。
智樹はポケットから取り出した小さなハンカチで血を拭き、「痛いの痛いの飛んでけ~っ」とおまじないをかけてくれた。
その姿に、不思議そうな顔をしながらも、心結は涙をぬぐい微笑んだ。
「俺、大きくなったらココちゃんを守るよ!」
「ずっと一緒にいてくれるの?」
「もちろんっ!!ココちゃんとずっと一緒だよ」
智樹の笑顔とともに交わした約束。小さな小指を絡めて指切りしたという全く覚えのない記憶が心を温かくし、そして悲しさに包まれた。
その瞬間、現実に引き戻される心結。
……智樹くん……
そう心の中で呟くと同時に、心結の頬を涙が伝う。
意識が朦朧とする状況の中、あまりにも鮮明で、不思議な記憶が呼び起こされた。
きっと守ってくれるはずだった彼の存在も、芸能界に入る為。という自分の意思で追いやってしまった。
ごめんね……智樹くん……
ぽろぽろと涙が流れる中、心結は胸が締め付けられるような痛みを感じていた。

