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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第21章 スイートルームでの出来事~龍一~
心結の脳裏に、高校1年の夏の記憶が思い起こされた。

「涼さんって高校生なのに一人暮らしって凄くない?ワンルームの部屋で勉強を教えてもらった~」

そんな無防備な声が脳裏に響く。

今の心結では信じられないほど、警戒心のない自分の姿がそこにあった。

その後、智樹の表情が曇った。

彼は心結の話を黙って聞いていたが、やがて抑えきれない感情をぶつけてきた。

「涼さんって奴がそんなにいいなら、そっちと付き合えば?」

彼の怒りに満ちた言葉は、幼い心結にとって、傷つく言葉にしか聞こえなかった。

しかし、今なら理解できる。

あれは嫉妬と心配が入り混じった、彼なりの精一杯の愛情表現だったのだと。

その時、心結は何度も自分の行動を正当化しようとしていた。

「涼さんには彼女さんがいるから大丈夫。」

何度も繰り返した「大丈夫」という言葉。

それは、自分に向けた言い訳であり、智樹を安心させたかった願いの裏返しだった。

しかし、その後に智樹とはすれ違い、心結はその日のうちに涼先輩の甘い言葉に流されてしまった。

「俺なら泣かせたりしないのに……」

その一言に、当時の心結は救われたような気持ちになり、涼先輩の部屋で何度も抱かれた。

しかし、その後の記憶は残酷だった。

涼先輩にとって心結はただの遊び相手にすぎず、その日のうちに捨てられ、1人で子供を育てる未来が脳裏に浮かんだ。

何……これ……

夢……?

夢にしては、鮮明に覚えている感覚……

ふと目を開けると、衣服の乱れた姿の心結の足を、龍一がM字に開かせていた。
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