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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第21章 スイートルームでの出来事~龍一~

智樹が心結を抱きしめ、震える彼女の背を優しく撫でる。
心結は泣きながら智樹の胸に顔を埋め、嗚咽を漏らしていた。
その姿を見た龍一は、記者が入って来ない事に安堵した笑みを浮かべて言った。
「文冬だのなんだのって、よくもまあ大げさな芝居をうつもんだな。文冬なんてハッタリで驚くと思ったか?」
智樹は心結を抱きしめたまま、冷たい視線を龍一に向ける。
「芝居?別に何も芝居なんてしてないけど?」
静かながらも鋭い声に、龍一の眉がピクリと動くと同時に、智樹を数回蹴り上げた。
「芸能界の上納システムに、ガキが口出しするんじゃねぇよっ!!何の才能も能力もない女が大金を稼ぐには、多少の犠牲は付きものなんだよっ!!」
その時、扉の外から再び声が響いた。
「龍一さん、どうもこんにちは。文冬出版社の久保田です。ちゃんと録音は取れてますので、お話聞かせてもらいますね?」
扉が開き、中年の男性が顔を覗かせた。
スーツの上着を軽く肩に掛けたその姿は、記者というよりもサラリーマンのような姿。
芸能界が今、一番恐れる文冬の記者が、今日の試写会に紛れており、智樹が隆之社長と涼。
そして龍一の元へ連れてきたのだ。
心結は泣きながら智樹の胸に顔を埋め、嗚咽を漏らしていた。
その姿を見た龍一は、記者が入って来ない事に安堵した笑みを浮かべて言った。
「文冬だのなんだのって、よくもまあ大げさな芝居をうつもんだな。文冬なんてハッタリで驚くと思ったか?」
智樹は心結を抱きしめたまま、冷たい視線を龍一に向ける。
「芝居?別に何も芝居なんてしてないけど?」
静かながらも鋭い声に、龍一の眉がピクリと動くと同時に、智樹を数回蹴り上げた。
「芸能界の上納システムに、ガキが口出しするんじゃねぇよっ!!何の才能も能力もない女が大金を稼ぐには、多少の犠牲は付きものなんだよっ!!」
その時、扉の外から再び声が響いた。
「龍一さん、どうもこんにちは。文冬出版社の久保田です。ちゃんと録音は取れてますので、お話聞かせてもらいますね?」
扉が開き、中年の男性が顔を覗かせた。
スーツの上着を軽く肩に掛けたその姿は、記者というよりもサラリーマンのような姿。
芸能界が今、一番恐れる文冬の記者が、今日の試写会に紛れており、智樹が隆之社長と涼。
そして龍一の元へ連れてきたのだ。

