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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第4章 初めてのタイムリープ
智樹が涼の事を少し知ってる物言いに、不思議そうな心結。

「ふーん。あのね?涼さんが3日後の夏祭りに誘ってくれてるんだけど、行ってもいいかな?いつも優しくしてくれて、断りづらくて……」

地元の駅から二駅先の大きな神社で行われる夏祭り。
毎年、二人で行っていた思い出の場所。

3日後の夏祭り……
きっとココは、その日に涼に上手く部屋に誘われて処女を奪われるんだ……

智樹は直感的にそう感じた。
だから慌てて違う予定を提案してみる。

「俺と一緒に夏祭りに行かないか?彼氏と行くからって言えば、涼さんも諦めるんじゃないか?」

智樹の言葉に、心結は明るく微笑んだ。

「そうだね。誘ってくれないから忘れてると思ってた。
デートは男の子が企画するもんだよ。
ずっと誘ってくれるの待ってたんだからっ」

「ごめーん。すっかり忘れてた」

この世界線でも、智樹は奥手で頼りない奴だった。

「ねぇねぇ。智樹くんは、何食べたい?私はとうもろこしとホルモン焼きそば、あれ美味しいよね~」

心結の笑顔を見て、智樹は安心した。
これで過去は変わる。


そう信じて………
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