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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第4章 初めてのタイムリープ
その後も二人は、ホルモン焼きそばを買ったり、金魚すくいを見たりしながら歩き回った。

ふと心結が目を留めたのは、くじ引きの屋台だった。

「ねぇ、これやってみたい!1等はぬいぐるみだって!」

「ぬいぐるみか。じゃあ、俺が当ててやるよ」

智樹が自信満々に引いたくじは……残念ながら外れ。
すぐにゴミになりそうな小銭入れを貰った。

「なんだよ……これ……」

心結はクスクス笑って、自分もくじを引く。

結果は3等。

「見て~っ!!智樹くんっ!!髪飾り当たったよーっ」

心結が当たった白いリボンの髪飾りを、嬉しそうに手に取って、智樹に見せる。
その表情があまりに嬉しそうで、智樹は自然と笑みが溢れた。

「よかったじゃん。今、つけてみるか?」

「うんっ!!付けてみるね~」

心結はその場で髪にリボンの飾りをつけて、智樹に見せた。

「どう?可愛い?」

「うん。すごく似合ってて可愛い」

その時、神社の方から太鼓の音が響き渡り、花火が夜空に打ち上がる。
二人は思わず足を止め、色とりどりの光が広がる空を見上げた。

「きれいだね……」

心結が感慨深げに呟く。
智樹はその横顔を見つめながら、ふと心の中で思った。

「この時間が、ずっと続けばいいのに……」

涼との事も、心結との過去の喧嘩も忘れ、ただその瞬間だけを楽しむ二人の姿があった。
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