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第4章 初めてのタイムリープ

「なんだこれ……こっちの世界線の記憶か……？」

全く知らない記憶が呼び起こされる。


中学2年の春ーーー


田中 優斗(たなか ひろと)

智樹と心結が中学2年の時に同じクラスだった不良生徒で、金髪の細身な、お調子者。
非力な優斗は、先輩達の子分のような存在だった。
優斗は心結に片想いをしていて、よく話しかけていたようだ。

その当時、不良グループの間で、スカートめくりが流行していた。

しかし、女子生徒たちはスカートの中に体操ズボンやレギンスを履いているため、面白くなかったのだろう。

次第にスカートめくりがエスカレートして、スカートの中の体操ズボンをずり下げる。という行為になっていった。

この行為は、学校でも大きな問題になり、注意を受ける生徒も多かったのだ。

そんな矢先、優斗は先輩から心結をターゲットにするように命じられたのである。

そんな様子を智樹は、少し離れた場所から見ていた。
嫌な予感がすると、少し胸騒ぎをさせて。

そして優斗はニヤニヤと笑っている先輩達を背にして、休憩時間に廊下を歩いていた心結の背後から近づき、彼女のスカートに手を入れたのだ。

少し躊躇したように見えた優斗だったが、次の瞬間、強引にズボンと白いパンツまで一緒にずらしてしまったのだ。

「きゃーーーーーーーっ!!」

心結は突然の出来事に悲鳴を上げて、恥ずかしさと悔しさから、その場にしゃがみ込んで泣きじゃくった。