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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第4章 初めてのタイムリープ~不良生徒編~

智樹は息を切らせながら、古びた小屋に着いた。
辺りは静まり返っているが、倉庫の中から人の気配がする。
ココ……
何も起こってないでくれ……
必死に心の中で叫びながら、智樹は倉庫の扉を勢いよく開け放った。
倉庫の中は薄暗く、黄色の豆球の明かりが小屋の中を照らしている。
六畳ほどの部屋に、切った木が束ねられていたり、掃除用具やノコギリなどの木を切る道具が散乱している。
そこに心結と3人の男の姿があった。
「ココーーーーーっ!!」
淡い桜色の浴衣は乱雑に捲られ、肩や胸を晒した状態で、二人の男から手を床に押さえつけられている。
そして心結の足の間には、優斗が覆い被さっているという信じられない姿で。
すると、優斗がこちらをチラッと見て、低い声で言った。
「よぉ……久しぶりだな?智樹だったか?コイツの幼馴染みの……」
優斗は中学の頃の記憶にあった、小柄な雰囲気ではなく、身長も180近くありそうで、体格もラグビー部のような大柄な男に成長していた。
驚きで一切動けない智樹に、心結は視線をゆっくりと向けられていく。
心結は恐怖に襲われながら、震える声を絞り出すように、小さく呟くいた。
「智樹くん……助けて……」と。

