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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第5章 同級生の不良ー優斗ー

「そうね。女の子らしい聖人とでも言うのかしら?
可愛くなければならない。
優しくていい子。でなければならない。
そして……性欲なんてあってはいけない。
『僕の何とかちゃんは、清純で男なんて知らないんだ~』って言ってる、アイドルオタクのような感じね……」
「誰がアイドルオタクだよ……ハゲてもないし、眼鏡でもないし……」
「凄く偏見だけど、私は肯定も否定もしないわ……。
処女を失った彼女を……もう汚れたと思ったでしょ?
無理矢理なのに、感じてしまったココちゃんを、哀れな汚い物として見てたよねぇ……?」
「俺は汚いなんて絶対に思ってない!!」
「いいえ。貴方は無意識でも、そういう目だった……。あんな目で見られたら、誰だって自分が汚れた存在に思えてしまうわ……」
智樹の胸が締め付けられる。
今の自分があの場所にいても、同じ結果だっただろう。
ミサに言われて気付いた。
「本当にココちゃんを守りたかったら、彼女の傷を抱きしめて、全てを受け入れてあげるべきだった。
でも貴方は違った。
自分の知らない可哀想な誰かに、手を差し伸べてる気持ちでいた。
それが、伝わってしまったのよ……」
ミサの言葉に、智樹は声を失い、ただ呆然とその場に立ち尽くす。
自分が無意識に心結を拒絶してしまった事。
それが心結の絶望を深めた理由だと、ようやく理解した。
自分の意思ではなくても、本質的な意識が変わらないと、過去は変えられないのだ。
ミサが最後に語った今の心結の状況は、
次の日に、自ら天国へ旅立った。と……
可愛くなければならない。
優しくていい子。でなければならない。
そして……性欲なんてあってはいけない。
『僕の何とかちゃんは、清純で男なんて知らないんだ~』って言ってる、アイドルオタクのような感じね……」
「誰がアイドルオタクだよ……ハゲてもないし、眼鏡でもないし……」
「凄く偏見だけど、私は肯定も否定もしないわ……。
処女を失った彼女を……もう汚れたと思ったでしょ?
無理矢理なのに、感じてしまったココちゃんを、哀れな汚い物として見てたよねぇ……?」
「俺は汚いなんて絶対に思ってない!!」
「いいえ。貴方は無意識でも、そういう目だった……。あんな目で見られたら、誰だって自分が汚れた存在に思えてしまうわ……」
智樹の胸が締め付けられる。
今の自分があの場所にいても、同じ結果だっただろう。
ミサに言われて気付いた。
「本当にココちゃんを守りたかったら、彼女の傷を抱きしめて、全てを受け入れてあげるべきだった。
でも貴方は違った。
自分の知らない可哀想な誰かに、手を差し伸べてる気持ちでいた。
それが、伝わってしまったのよ……」
ミサの言葉に、智樹は声を失い、ただ呆然とその場に立ち尽くす。
自分が無意識に心結を拒絶してしまった事。
それが心結の絶望を深めた理由だと、ようやく理解した。
自分の意思ではなくても、本質的な意識が変わらないと、過去は変えられないのだ。
ミサが最後に語った今の心結の状況は、
次の日に、自ら天国へ旅立った。と……

