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第6章 2度目のタイムリープ

パソコンのスピーカーから、ミサの低くて重い声が響く。

「ココちゃんは、自ら天国へ旅立ったわ……」

智樹はその言葉を聞いた瞬間、何かが胸の奥で壊れる音を感じた。

「なんで……？ なんでココが……？」

智樹は画面の中にいるミサに、必死に言葉を絞り出したが、震える声が自分でも情けなく聞こえる。

「涼に遊ばれた時のココちゃんは、人知れず子育てをする未来だった。
その未来を変えるためにタイムリープした貴方は、またココちゃんを救えなかった。
貴方の目の前で優斗に襲われるなんて、最悪な形でね。
だから自ら命を絶ったの……」

ミサの言葉が冷たく響く。

智樹は失敗した過去の記憶に打ちのめされた。

優斗に襲われて、心結が命を落とした新しい未来。
絶望している智樹は、震える声で言った。

「そんなのダメだ……違う未来にしなくちゃ……」

「もうやめておけば？
次に失敗すれば……ココちゃんに死よりも辛い未来が、待っているかも知れないんだから」

ミサの声には冷淡さが混じっているが、その目の奥には智樹への期待が感じられた。