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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第6章 2度目のタイムリープ
ライブ会場から出ると、愛が追いかけてきた。

「ねぇ?どうだった?お腹すいたからご飯おごってよ?3000円の券をあげたんだから、そのくらいしてもバチ当たんないでしょ?」

「えっ?いいですけど、僕そんなにお金持ってないですよ?フリーターなんで」

「別に年下の君から、高級レストランをごちそうになろうなんて思ってないよっ」

こうして愛に連れてこられたのは、和の空気が漂う個室のうどん屋。

「私、天ぷらうどんね?」

「じゃあ僕も同じので……」

そんな会話の後、愛は小さな声で話し始めた。

「君はあの子を本気で守りたいと思ってるの?」

「守る?どういう意味?」

愛の声が一段と低くなり、小さな声で続けた。

「きっと君は何かを守るために、ライブに来たんだよね?
それは心結ちゃんじゃないの……?
地下アイドルの世界は表向きにはキラキラして見えるけど、裏でお金持ちのファンたちが支配しているの。いたでしょ?金持ちそうなスーツのおじさんやら、若いホストやら」

確かにスーツやホストは目立っていた。

「あの人達って毎月、何百万ってあの子達に使ってるの。中には、オークションみたいなものまであるって話……」

智樹は耳を疑った。

「オークション?何の話?」

「信じられないかもしれないけど、彼女達との一夜を競り落とすって噂。お金を持っている人達がアイドルを買って、一晩一緒に過ごすためにね。
もちろん、事務所が絡んでいる。心結ちゃんも、その対象になっているかもしれない……」

智樹は胸が締め付けられるような感覚に襲われた。


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