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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第6章 2度目のタイムリープ~アイドル編~

智樹の順番が来て、心結と対面する瞬間がやってくる。
目の前にいる彼女は、少し化粧が濃いが、間違いなく自分の知っている心結だった。
「こんにちは、ココちゃん……」
緊張気味に挨拶した智樹の顔をじっと見ると、不思議そうに首を傾げる心結。
「……どこかで会ったこと……あるよね?」
突然の問いに智樹は驚いた。
いくら記憶を探っても、心結と会ったことはない。
アイドルがファンの顔を覚えていない時、「忘れていた」と相手に思わせない為の、営業トークなのだろうか?
しかし心結の語尾には愛の言っていた、嘘の語尾ではなく、どこか真剣さが感じられた。
「ないと思うけど……」
「そっか。ごめんね。なんか懐かしい感じがしちゃったから」
「懐かしい」という言葉が、共通の記憶であるかのように響いた。
「えっ?懐かしい?」
「うん、そんな気がしただけ。気にしないで?チェキ撮ろ?どんなポーズにする?」
心結に何らかの記憶があるのか、ただの勘違いなのか。それすらわからない。
モヤモヤした気持ちのまま、二人の指でハートを作ったポーズでチェキの撮影。
心結はチェキにペンでサインか何かを書いている時に、智樹は最後に1つ質問してみた。
「ココちゃんって、アイドルって楽しい?」
その問いに対して、心結は一瞬、表情が固まった。
一瞬のことだったが、心結がその表情を隠しきれなかったことが、智樹には分かった。
だが、心結はすぐに笑顔を作り直し、言葉を続けた。
「すっごく楽しいよぉ~。
メンバーも運営さんも、みんな優しくしてくれるからねぇ~」
彼女の返答は、確かに笑顔で返されたものの、その語尾には嘘の時に使う、甘えるように伸ばす表現が含まれていた。
これが何かのヒントになるのか……?
近づくのも難しいのに守るって……?
心結を奪う相手って……
誰なんだ……?
智樹の頭の中に浮かぶこの疑問が、心結のこの世界線の影だと感じた。
1分が過ぎて、手を振ってバイバイした時、心結の唇が動いた。
「智樹くん……」
そう言ったような気がした。
目の前にいる彼女は、少し化粧が濃いが、間違いなく自分の知っている心結だった。
「こんにちは、ココちゃん……」
緊張気味に挨拶した智樹の顔をじっと見ると、不思議そうに首を傾げる心結。
「……どこかで会ったこと……あるよね?」
突然の問いに智樹は驚いた。
いくら記憶を探っても、心結と会ったことはない。
アイドルがファンの顔を覚えていない時、「忘れていた」と相手に思わせない為の、営業トークなのだろうか?
しかし心結の語尾には愛の言っていた、嘘の語尾ではなく、どこか真剣さが感じられた。
「ないと思うけど……」
「そっか。ごめんね。なんか懐かしい感じがしちゃったから」
「懐かしい」という言葉が、共通の記憶であるかのように響いた。
「えっ?懐かしい?」
「うん、そんな気がしただけ。気にしないで?チェキ撮ろ?どんなポーズにする?」
心結に何らかの記憶があるのか、ただの勘違いなのか。それすらわからない。
モヤモヤした気持ちのまま、二人の指でハートを作ったポーズでチェキの撮影。
心結はチェキにペンでサインか何かを書いている時に、智樹は最後に1つ質問してみた。
「ココちゃんって、アイドルって楽しい?」
その問いに対して、心結は一瞬、表情が固まった。
一瞬のことだったが、心結がその表情を隠しきれなかったことが、智樹には分かった。
だが、心結はすぐに笑顔を作り直し、言葉を続けた。
「すっごく楽しいよぉ~。
メンバーも運営さんも、みんな優しくしてくれるからねぇ~」
彼女の返答は、確かに笑顔で返されたものの、その語尾には嘘の時に使う、甘えるように伸ばす表現が含まれていた。
これが何かのヒントになるのか……?
近づくのも難しいのに守るって……?
心結を奪う相手って……
誰なんだ……?
智樹の頭の中に浮かぶこの疑問が、心結のこの世界線の影だと感じた。
1分が過ぎて、手を振ってバイバイした時、心結の唇が動いた。
「智樹くん……」
そう言ったような気がした。

