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私立メス犬調教学園
第4章 メス犬の放課後
 真理子は悩んでいた。

 早瀬川真理子は、私立メス犬調教学園の、メス犬特待生である。私立メス犬調教学園というのは、高学歴で変態ドSの学園長、るーくが設立した超エリートの進学校で、その学校には、「メス犬特待生」という、一般常識では信じられない秘密の制度があるのだった。
 入試の成績トップで入学した女生徒は、本人の希望があれば、”メス犬特待生”として、授業料やその他の経費が完全無料、生活費まで支給される代わりに、まさに学園の”メス犬奴隷”として、全裸に赤い首輪だけの恥ずかしいメス犬姿で学園生活を送らなければならず、さらには、いつでもどこでも、求められれば、学園の生徒相手でも、あるいは教師相手でも、皆さまの性奴隷としてご奉仕しなければならない、それが、「メス犬特待生」という秘密の変態制度である。
 そのような変態制度に応じる女子はいないと思われたが、なぜか今年、メス犬特待生として、長い黒髪で色白の美少女、早瀬川真理子が入学してきたのだった。自分からメス犬特待生に名乗りを上げた、このド変態で超優秀な頭脳を持つ早瀬川真理子こそ、彼女自身は知らないのだが、学園長るーくの実の娘でもあった。
 この”メス犬調教学園”に入学してから、変態でドMの真理子は、もちろん、メス犬特待生としての学園生活には十分に満足していたが、また、それほど自分に関わってくる生徒がいない事にも、少しの不満を感じていた。
 簡単に言えば、真理子が変態すぎるのである。人間でエッチな人種はたくさんいるが、”変態”、という事になると、やはり頭の良し悪しと同じく、その存在には限りがある。だから、大半の人間は、たとえ全裸の女の子が学園内を歩いていても、その異常すぎる光景に引いてしまい、やがて一つの風景のように、すっかり飽きてしまうのだった。
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