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girlslove
第5章 【従順】
「それの何が申し訳ないんですか?」
「あれ?えっと……」
もっと寂しい!とか一人にしないで!とか
言われちゃうかなって思ったんだけど……
意外と淡白でした…?
「お仕事なんだから仕方ないじゃないですか、もっと深刻な事なのかなって変に身構えちゃったじゃないですか」
「一緒に住み出してすぐ決まっちゃうかもよ?」
「行く前にたくさんキスマ着けてくれたら頑張れます」
「碧唯……可愛過ぎる」
「今日くらい着けてくださいね?」
「え、それは……着け過ぎでは?」
「ふーん、せりさんの愛はその程度なんですね」
「違う違う、碧唯がもう良いって言うまで着けるから」
「ん〜良い子良い子です、せりさん」
あれ?ちょっと待って……いつの間にか
立場逆転してるのでは?
急にリード引っ張ってくるじゃん
そして首輪されちゃってる私……
「頑張ってるせりさんを私が応援しないでどうするんですか……」
「でも、1ヶ月も碧唯に会えないとか耐えれる自信ない……だからもう一緒に住みたいって言っちゃったんだけど」
「何事もやってみなきゃ分かんないですよ、今時テレビ電話だってあるし」
「うん、うん……そうだけど」
あぁ、私、何が言いたいんだろう
一緒に泣いてほしいわけじゃないのに
共感してほしいわけでもないのに
碧唯だから、我儘言いたいんだ
少しくらい弱さ見せても良いのかなって
実はうんと甘えたかったりもする
仕方ないな、せりさんは……って言われたい
「私が家で待ってるのに、頑張って来れないんですか?甘えたさんですね」
「うん、碧唯の前だけ…」
「良いですよ、どんと甘えてください、全部受け止めますから……だってせりさんの彼女だし」
フフン…とドヤ顔に吹いてしまった