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girlslove
第5章 【従順】





せりさんはいつも距離が近い
外で会う時も、家に居る時も常に手が届く位置だ
何処かしら触れている気がする
私の髪が好きなのかな
いつも触られるから髪質改善トリートメント頑張ってしてます
サラツヤでしょ?


「碧唯、髪、綺麗だね」


やった……褒めてもらえると嬉しい
さすが美容師さんだねって抱き締めてくれる
髪にキスされて、耳を甘噛みしてくるの
鳥肌が立つほど敏感だからダメ……


したい、て目で見つめてくる
せりさんは恋人になってから性欲が止まらないみたいで……
前からそうだったのかな?
碧唯が初めてだよって言ってたけど、男性とお付き合いは当然してたよね
その時もせりさんからガンガン誘うほどお盛んだったのかな


やめよ、そういうの考えるのは


「碧唯…?何考えてるの…?」


「え、何でもないです」


「うそ……違う事考えてたでしょ?」


せりさんはめちゃくちゃ勘も鋭いの
私はすぐに目が泳ぐからダメ
そして絶対に誤魔化せない
え……本当に言う?
でも言わなきゃ許してもらえないよね


「せりさんってエッチが好きですよね?」


「ん……ダメ?」


「いや、私は全然、良いです」


「あ、触り過ぎ?ごめん、無意識だ…」


無意識なんだ、可愛い……


「だからつい、考えちゃったんです……その、せりさんは昔の人とも…そうだったのかな、って」


ついに言ってしまった
そうだよって言われたら絶対ヘコむくせに!
私の馬鹿!何聞いてんのよ!


「昔の人って、付き合ってきた人とって意味?」


「……はい、あ、いや、答えなくて良いです、ごめんなさい、変な事聞いて」


逃げないで、と腕を掴まれた
トイレに逃げ込むつもりだったのに
壁側に追い込まれてしまいました……
顔、見れないです




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