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girlslove
第5章 【従順】
顎クイされて、視線が重なる
どっち…?怒ってますか…?
「私、自分から好きになってちゃんと付き合ったのが初めてって言っても信じてもらえる?」
「えっ…?」
それは……いくら何でも、信じ難い…です
だってこんな美人、誰が放っておくんですか
選び放題だったでしょ
「信じないか……心外だね、碧唯ちゃん」
指を絡めたまま頭上で押さえつけられた
キスしそうでしてもらえない距離
鼻の頭だけが擦れてる
「何となく付き合って、エッチもした、でもどうしても長くは続かない、そのうち誰かと付き合う事自体、面倒になって暫くフリーだったよ?仕事で海外に行くケースも増えてきてたし」
「……そうだったんですね、ごめんなさい、こんな事聞いてヘコむのわかってて気にしちゃって…」
「うん、いつかは聞かれるだろうなって思ってたから大丈夫だよ、それよりちゃんと正直に言えた事が偉い」
「せりさぁぁん……」
腕も離してもらえて抱き着いた
ヨシヨシ、と撫でられて泣きそう
「碧唯はどうなの?私も知りたいよ」
「……ですよね、私も、せりさんと同じかも…今までお付き合いした人は3人です、どの人とも3ヶ月とか、その辺でお別れしました、仕事に打ち込みたくなって私も暫くフリーでした、エヘヘ、そこまで同じとか笑っちゃいますね」
「うん……でも今、現在進行形で男に言い寄られてるよね?」
「え………あぁ、アハハ、だからお断りしましたってば〜」
「毎日顔合わせてるから、こっちは気が気じゃないんだぞ?」
「え?まだ嫉妬してくれてるんですか?ごめんなさい、でも嬉しい……いや、ごめんなさい、不謹慎ですよね」