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girlslove
第6章 【決意】
碧唯……碧唯……?
遠くから声が聞こえてきてハッとした
目を開けたら心配そうに覗き込んでいるせりさんの顔が見えてピントが合っていく
あ……私、また意識飛んだんだ
「碧唯、身体、大丈夫?」
「はい……どれくらい寝てましたか?」
「そんなに時間経ってないよ、20分くらい」
「そうですか…」
「ケーキ美味しかった」
半分食べてくれてた
起き上がるとあーんしてくれたので食べてみる
口元に着いたクリームをペロリと舐められた
「そのまま寝かせても良かったんだけど、生クリーム着いちゃったわけだし、やっぱりシャワー浴びた方が良いと思って」
「はい、ありがとうございます」
ケーキの甘さが身に沁みる
食べているとコツンと額をくっつけてこられた
めちゃくちゃ顔が近い
ボーッとしてる私に
「そろそろ敬語やめませんかね?」と言われた
「へ…?」
せりさんは距離を感じてるのかも知れないけど、そんなすぐにやめられないよ……
「付き合ってるんだよね、私たち」
「はい」
「じゃ、年齢関係なくない?」
「うーん、善処します……けど」
「けど?」
「私はせりさんにずっと飼われてたいので」
「え?ペットって事?」
「はい、ダメですか?せりさんがご主人様なので、敬語になっちゃいます」
「あ〜なるほど………ってなるか!」
脇腹コショコショされてずっと謝った
「敬語もう使いませんって言え〜」って小学生みたいな事言って笑い合う
「無理ですよ、アハハ、だってせりさんが私に首輪嵌めてくるでしょ?」
アメとムチ…みたいな扱いしてくるから、
私もそれに合わせて使い分けてるんです
賢いでしょ?良い子にしてるから許して……