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girlslove
第7章 【新たな道】
そして、次は私の家族
出来る事なら、会わせたくないんだよなぁ……
いや、仲が悪いとかではないんだけど
個性が強い、と言いますか
「せり!」
「え、椿?」
呼んでもないのに突然来るコイツは
金髪坊主、口ピアスに片腕タトゥーだらけの
いかつい風貌
ほら、碧唯が固まってる
「久しぶりに会えたね」って頬にキスしてきやがって「やめろ!」と拭う
だから会わせるの嫌だったんだ
「せり、髪型めちゃ似合ってんじゃん、明るいのも良かったけど落ち着いたな、俺はそっちの方が好きかも!」
とにかく距離が近いんだよ、車道側出るな!
腰から引き寄せてしまうのはいつもの癖だ
おっちょこちょいなコイツをこうして助けてきた
「危ないから」
「お、おう、サンキュ」
ヤバい、碧唯が良からぬ誤解をしている気がする…
弁解しようとしたら「誰!?めっちゃ可愛いんだけど!!」って今度は碧唯に近付いていく
全力で阻止して碧唯を守った
「碧唯、ごめん、コイツこう見えて弟なの」
「えっ!?弟さん!?」
「そう、碧唯の2個下かな」
「わ、はじめまして、成島碧唯です」
「碧唯さん……名前まで可愛い!え、せり、この子友達?こんな可愛い友達居たなら紹介してよ!」
「誰があんたに紹介するんだ!と言いたいところだけど、丁度良いわ、紹介するつもりだった」
別日に予定空いてる日をLINEで聞こうと思ってた矢先に道でばったり会ってしまった
こうして完全に陽キャの弟から紹介するハメになるとは……
「碧唯、弟の椿、実は弟もダンサーしてる…」
「え、そうなんですか?確かに、そんな感じ……ふふふ」
「はぁ〜めちゃくちゃ可愛いっすね!」
「椿、碧唯は私のだから」
「え?」
「付き合ってる、恋人として、真剣に」
「え、マジ?」