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girlslove
第7章 【新たな道】
家に帰ってからのせりさん、めちゃくちゃ可愛かったの
極力、私を見ないようにしてる
目が合ってもすぐに逸らす
手も出さないように後ろに隠してさ
え、可愛いが過ぎるんですけど…?
前を通り過ぎただけで挙動不審なせりさん
それを私が見過ごすとでも思ってるんですか?
「ん〜、やっぱり一緒に入りません?」
「ん、いや、良いよ、洗濯物、たたんでおくね」
そそくさと行こうとするから道を塞いであげた
なんて顔してるの、火照りきってるじゃないですか
我慢って言ったのが効いてるの?
そんなに離れて寝るのが嫌なんだ?
可愛いねぇ〜
服を引っ張って近付ける
まだ目逸らすんだね
「ねぇ、一緒に入った方が楽じゃない?」
「ら、楽じゃない…」
「ふーん、一緒に入りたくないの?」
「そうじゃないけど…」
「こっち見て」
「んっ……」
「可愛い……」
頬に触れたら雑念を追い払うかのように離れようとする
壁ドンしてもスルリと交わされ洗濯物に辿り着いてしまった
グヌヌ……手強いヤツめ
そりゃ私から1人で入る…みたいな事言いましたけど、あんな顔見せられたら一瞬で決意覆っちゃうの
せりさんの作戦勝ちじゃん……
本人は気付いてないみたいだから必死に見えない壁作ってくるけど全部壊したくなった
せりさんは、私に溺れてれば良いの
後ろからハグしたら、たたんでた手が止まる
溜め息つかないでよ、せっかく追い払ったのにって思ってる?
ごめんなさい、天の邪鬼で……
「碧唯…?どうした…?早く入らないと」
「やっぱりせりさんと入りたい」
「そうやってすぐ私を試す……結構キツいから離れた方が良いよ?」
「離れなかったら…?帰って来てあからさまにあんな態度取られたら私だって意地悪したくなります」
「碧唯………勘弁して」