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girlslove
第1章 【一目惚れ】





あぁ………好きだな
仕草のひとつひとつに目がいく
目が合えば優しく微笑んでくれてドキッとするの
昨日の今日で頭がパンクしそうだよ
私、女の人を好きになったかも知れない


「じゃ、私こっちだから」


駅の改札入ったところで私たちは別れる
あ、もうバイバイか……
手を振るのが悲しい
たくさん人が行き交う駅構内
会社員や学生たちで溢れてる


「……さよなら」


せりさん曰く、私はかなり顔に出るタイプらしい
一度離れたのにせりさんが振り向いた瞬間、花が咲いたように笑う私の元へ戻ってきてくれた
片腕でふわっとハグしてくれて前髪にキス……


「え?せりさんっ…此処、駅ですよ」


焦る私の髪を撫でて
「私の目には碧唯しか映ってないよ?だから周りは気にならない」って凄い自信


「ていうか、碧唯がして欲しそうな顔してたから?」とまで言われてしまった
ぐぬぬ……その通りです


「また連絡して良いですか?」


「その為の連絡先でしょ?」


そう、ちゃんとプライベートの連絡先を交換した
まだ信じられなくて……
時間も迫っているのに見つめ合っていたらジロジロと見られている事に気がついた
そうだ、せりさんスタイル良過ぎて、おまけに美女だから目立ってるんだよ
そんじょそこらに居ないんだって


「んぐっ…」


またもや頬をムギュッとされちゃった


「早く行かないと此処でキスしちゃうよ?」


「ひぇ…っ」


誰も居なければして欲しい!!
でも我慢……めっちゃ高校生たちに見られてる
ハハハってニカッと笑うのも反則だよ
八重歯可愛い……
「またね!」と手を振って今度こそ行ってしまった
私もホームへ向かい階段を上っていく




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