この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
girlslove
第2章 【隠された想い】
ヤバい、心臓がバクバクしてる
聞こえちゃいそう
まさか、こんな急展開とは想像を越えてきた
返事を待たずにゆっくりと顎クイされる
視線がぶつかればもうあの瞳に抗えなくなるの
一瞬、触れるだけのキス……
まだ至近距離で見つめ合ったまま
完全にフリーズしちゃった私は瞬きさえ忘れてる
「いきなりでごめん、びっくりさせちゃったね、飲み物用意するね」
そそくさとキッチンの方へ行ってしまう
触れてたところにまだ感触があって、唇にもやっと感覚が戻ってきた
せりさんの匂いが残ってるジャケット
火照る身体は自然とあなたの元へ
「カフェオレでも良い?」
そう聞いてきたせりさんはポットに手を伸ばすけど、それを止めるかのように今度は私が背後に回ってハグをした
動きが止まるせりさん……
煽ったのはそっちなんですからね……
無理に冷静になろうとしてるのも肌で感じてる
少しだけわかった事
せりさんは、私の押しに弱い…と思う
理性に勝てないんだとすれば、それはそれでとても嬉しい
私を意識してくれてるって事だよね…?
「碧唯…?座ってて良いよ」
どんな顔して言ってますか…?
まだ押して良い…?
時々してしまう、甘えたなフリ
今までは男性に対してしてきたけど
せりさんにも通用するのかな
「……嫌です」
ギュッと抱き締める
草食くんなら、距離を取ろうと一旦こっちを向くでしょ…?
ほら、せりさんもこっちを見た
上目遣いでこう言うの
「…続きは?キス、だけで終わりですか?」
もう長らく使ってなかった手法だけど、今までと違うところは、自分が本気でそう思って言ってるかどうかって事