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girlslove
第2章 【隠された想い】





ヤバい、心臓がバクバクしてる
聞こえちゃいそう
まさか、こんな急展開とは想像を越えてきた
返事を待たずにゆっくりと顎クイされる
視線がぶつかればもうあの瞳に抗えなくなるの


一瞬、触れるだけのキス……


まだ至近距離で見つめ合ったまま


完全にフリーズしちゃった私は瞬きさえ忘れてる


「いきなりでごめん、びっくりさせちゃったね、飲み物用意するね」


そそくさとキッチンの方へ行ってしまう
触れてたところにまだ感触があって、唇にもやっと感覚が戻ってきた
せりさんの匂いが残ってるジャケット
火照る身体は自然とあなたの元へ


「カフェオレでも良い?」


そう聞いてきたせりさんはポットに手を伸ばすけど、それを止めるかのように今度は私が背後に回ってハグをした
動きが止まるせりさん……
煽ったのはそっちなんですからね……


無理に冷静になろうとしてるのも肌で感じてる
少しだけわかった事
せりさんは、私の押しに弱い…と思う
理性に勝てないんだとすれば、それはそれでとても嬉しい
私を意識してくれてるって事だよね…?


「碧唯…?座ってて良いよ」


どんな顔して言ってますか…?
まだ押して良い…?
時々してしまう、甘えたなフリ
今までは男性に対してしてきたけど
せりさんにも通用するのかな


「……嫌です」


ギュッと抱き締める
草食くんなら、距離を取ろうと一旦こっちを向くでしょ…?
ほら、せりさんもこっちを見た
上目遣いでこう言うの


「…続きは?キス、だけで終わりですか?」


もう長らく使ってなかった手法だけど、今までと違うところは、自分が本気でそう思って言ってるかどうかって事






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