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girlslove
第2章 【隠された想い】
お店横の専用駐輪場に停めて送ってくれました
まだ誰も出勤してない
鍵は持ってるから入れる
ヘルメットを返すとせりさんもヘルメットを脱いだ
手首を持たれて引き寄せられる
顔が近付いてきて自然と受け入れるキス……
「時間、大丈夫?」
「え、あ……はい」
「じゃ、もう1回だけ」
今度は後頭部から引き寄せてのキス……
舌が挿入ってきた
外なのに……死角にはなってるけど、大胆
「ごめん、がっついた…じゃ、行くね」ってエンジンかけそうになったからその手を止めて踵を上げた
「次会える日までのチャージ、させてください」
私からのキスも舌を絡め合った
大胆にも程がある
職場の駐輪場で、誰が来るかもわからない状況で、私はせりさんとキスしてる
歯止めをかけなきゃいけないのに
離れるのが名残惜しい
「その顔、開店時間までに戻しといてね」
「……はい」
これは自分でもわかるくらい赤面してる
自分からいくとかも初めてだった
私もせりさんを前にすると触れたくて仕方がないの
「コレ、また返しに行きますね」
いきなりのお泊りだったからせりさんの服を借りた
また会う口実になるし、願ったり叶ったりだ
しかも、サイズぴったりって運命感じちゃう
「いつでも良いよ」
「また都合の良い日にでも」
何日かは教えてもらったからその日に行けば良い
また頭ポンポンされてキュンとくる
後ろ髪を引かれる想いで見送り、そのままお店へ
幸い誰にも見られてなかったが、頭の中でずっと繰り返し昨日から今までの光景が流れててニヤニヤしてしまう
鏡に映った自分を見て(オェー)となった
コレを戻しといてねって言われたんだよね