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girlslove
第2章 【隠された想い】





そんな想いも虚しく、
ただ時間だけは過ぎていって、会えない日が続く


仕事は有り難い事に程よく追われていて、
考える暇はあまりないんだけど
夜はやっぱり寂しい


「好き………好きです」


今度こそちゃんと伝えよう
怖いけど、せりさんの気持ちもその時聞けると思う
それでもし、はっきり身体だけの関係だとわかったなら、まだ引き返せる
そう言い聞かせて目の前の仕事を全うした


「碧唯さん!今日こそご飯行きません?」


可愛い後輩たちが誘ってくれる
有り難いよ、本当に
連絡はまだ来ないし……行くか
淳太を含む同僚も居る
駅とは正反対だけど、新しく出来たイタリアンのお店に行く事になった


一杯だけお酒を飲んでご飯を食べる
それぞれ明日も仕事だからセーブしてる
仲は良い方だと思う
遅くまで残って練習してる後輩たちを労う日もあれば、皆で同じ時間に退勤してご飯を食べる日も


碧唯さん…碧唯さん…って慕ってくれるのは嬉しいし、可愛い
改めて、この仕事が好きだなって思う
勿論、常に勉強が大事だしトレンドを押さえていなきゃならない
大変な事も多いけど、笑顔になって帰って行くお客様を見るのは凄い達成感
此処に来て良かった、と言われたらモチベーション爆上がりだもん


「なに?一杯で酔った?」


帰り際、隣りに居た淳太にそう言われて
「え、紅い?」と頬に触る


「いや、ボーッとしてたから」


「眠いんだよ」


駅まで向かう途中でボソボソ話してたら、
前を歩いていた後輩たちにニヤニヤされて
「お似合いですね」って言われてしまった




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