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girlslove
第2章 【隠された想い】
昔からそう、淳太とは腐れ縁と言うか、
美容専門学校からずっと同じで
卒業してそれぞれ別の店舗に居た頃もあったけど
こうしてまた同じ職場仲間になっちゃった
同い年で同じ職業で追い越し追い越され…で切磋琢磨してきた仲なの
そりゃ憎まれ口も叩くし、気の知れたところはある
「「どこが!?」」
ほら、受け答えも被る
今は憎きライバル…といった関係だろうか
ムカつくけど、技術面では長けてると思うから
一応、今ではオーナーの次に任せてもらえてる位置かな
頼り甲斐は……ある方
調子に乗るから絶対言わないけど
後輩たちには、ないよって話した
嫌だよ、職場恋愛なんて
面倒臭いだけだもん
喧嘩とかしたら気不味いじゃん
周りも巻き込みそうで絶対嫌だ
場を乱したくない
結婚したいくらい好きになったんなら仕方ないけど
結婚かぁ………
まだしたいとは思わない
でもいずれ、そう思う日は来る…かな
まだまだ自分磨きしたいけどね
恋愛から遠ざかってた分、
ちょっと拗らせてるのも否めないが
次に恋愛するなら……
やっぱり思い浮かぶのは、せりさん
あんな熱くなるのは何年ぶりかってくらい
夢中で……
私、おかしいのかな?
でも、想う気持ちは自由だよね
あぁ、せりさん今何してるんだろう?
少しでも良いから会いたいな……
「おい、碧唯?」
「ん?」
「お前やっぱ酔ってんだろ?俺こいつ送ってくわ、じゃ、お疲れ」
「え?酔ってないってば」
「はいはい、大丈夫、本当に送るだけだし」
いつの間にか駅に着いていて、私だけが違う線だからそこでいつもバイバイなんだけど淳太もついてきてしまう
これじゃ、本当にデキてるんじゃないかって思われちゃうじゃん
「はぁ?勘違いすんなよ、大事なスタイリスト危ない目にあわせねぇ為だろうが」