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girlslove
第2章 【隠された想い】





当たり前じゃん、何考えてんの?
ちょっと気持ち悪い
これ以上幻滅させないで、淳太


自然と睨みつけていたようでようやく怯んでくれた
そうよ、チャラいけどチキンなところが淳太の良いところでしょ?
あ…これ越えたら本気で怒らせちゃうかもって判断は早めにしてくれるから今まで助かってきた分もある


酔ってなければ、の話だけどね


酔ったフリしてるなら本気で怒るよ?と牽制しておく
すっかり怯んだ淳太は少し離れて歩いてくれる
もう、そこを曲がればマンションに着く
振り返ると見事にシュンとしてて、思わず吹き出しかけた


「送ってくれてありがとう、此処で大丈夫、また明日ね、おやすみ」


家にあげる気は全くもってないよって顔で手を振った
長い付き合いな分、そこは伝わってると思う


「ん……また明日」


軽く手を挙げて背中を向けて帰って行く


こんな事は今日が初めてではない
よく送ってもらってた
危ないから…て
優しさだと思ってたし
良いところあるなって感心してたけど
最近になって、やたら誂ってきたり
強引だったりするから
もし、好意を持って接してきてるのだとしたら
いや、それはないか、ううん、なくもない


だから、余計な期待を持たせるわけにはいかないと一線を引くようにした
恋愛は懲り懲り……じゃないの
まだ今は良いかな、と思ってただけで
そこに現れたのがせりさんだったわけだけど
もう今は、可笑しなくらいせりさん…だから
より一層、距離を取ってる


男に嫌悪感……が生まれてるのかも知れない


淳太には悪いけど、嫌な女になります
扱いにくい同期でごめん






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