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girlslove
第3章 【告白】





男は同僚だと言った
自分を抑えきれなくて睨みつけたと思う
「この子、私の家に泊まるんで」と捲し立てた
豆鉄砲食らったような顔してたけどどうでも良い
頭をポリポリ掻いて
「あ〜じゃ、お願いします」とあっさり引き渡してきたからホッとする


「あなたの事、知ってますよ、最近になって碧唯を指名してくれる黒永さんですよね?今後ともご贔屓に!」


タクシーの前で頭下げられて勢い良く乗って行ってしまった
そういや明日は休みだって言い残してたな


抱き寄せた腕の中でトロンとした目で上目遣い
ちゃんとわかってんの?
私の知らないところで男とホテルなんか行ったら許さないから
自分がどれだけ可愛いか自覚して


「帰ろうか?」


「うん、帰る〜」


次に通り掛かったタクシー呼び止めて乗せた
私の肩に頭乗せてきてスヤスヤ寝てる
途中で起きて「え、淳太、此処どこ?」ってコラ
やっぱり全然覚えてないじゃん
私をあの男だと思ってるの?
じゃ、あの男に頭寄せてたのかよってイラついたけどカホの件もあるから強く言えなかった
謝り倒したのも覚えてないとか…トホホ


私だと確信してからはよっぽどカホの事が気に食わなかったらしい
碧唯に見せる顔してたってそんなつもり1ミリもないのにそう見えてたなら申し訳ない
もうしないって約束した
碧唯の涙が一番堪える


「抱き潰してくれないと許さない」って言われた時、プツン…と何かが切れる音がしたの
家に入ったら抑えきれるはずがない
碧唯に触れたくて仕方なかった
触れてしまえばもう、逃がさないよ
帰さない……帰さないから


幸せ過ぎてパンクしそう…………


もっと早く会いに行けば良かった
2人で話し合って、もう少し会う約束と
ずっと言わなければならなかった想いを伝えて
恋人の契りを交わしたの





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