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girlslove
第4章 【爪痕】





電車の中でも向かい合って立ってる
外でも絶対に車道側歩いてくれるし
今も私を壁側にして守ってくれてる
近くに居たカップルの彼女側が
「あの人綺麗…モデル?」とか言ってる
その声の方にせりさんが顔を向けたから焦った


聞こえてないフリしないんだ?
クスッと笑って「ヤバ、碧唯の可愛さ気付かれた」ってカップルから私を隠すように立つの
可笑しくってツボに入った
どんな解釈よ、自分の事言われてるのに私の事だと勘違いしてるの可愛い


カップルが降りて行ってホッとしてる


「私、そんなモテないし可愛くないから安心してください」


「碧唯は可愛いよ」


真っ直ぐそう言ってくれるのは有り難いですけど、その辺は弁えてます
俯いた私を顎クイしてくる大胆さ
さっきと同じ真剣な目で
「可愛いから」と繰り返してくる


「だから、外ですって…」


「……ごめん」


何気に壁ドンしてるし、良い匂いしてるし、
バツが悪そうな顔も全て絵になる
それでも手持ち無沙汰な手が指先だけ絡ませてくる
手を繋ぐのはOKしたからだろうな


私の機嫌ひとつで振り回されてるせりさんが
本当は心底愛おしい
こんな事してちゃダメだと分かりながら
外では私、とんでもないドSなのかも知れません


2人きりになれば……立場逆転、というのも面白いのかも


目に見えない首輪をせりさんに嵌めて、
リードを持つのは私


電車内で他の乗客からは見えない死角を狙って
せりさんの服の上から人差し指でツーっと下ろしていく
んっ…て我慢する顔が大好物
もっとこっち来て、と服ごと引き寄せる


ガタンゴトン……ガタンゴトン……
揺れる車内で腰に手を回す私は矛盾してますね
周りを気にしないあなたは、
相変わらず真っ直ぐ私を見つめてる






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