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バンコクの夜の街で日本人の男であること
第3章 “ゴーゴー・バー”
胸の開いたタイトなスーツを着た女が、俺の顔をのぞき込む。
年の頃は40は越えていそうだ。
浅黒い南国系の顔をしていた。
仕草、風格、雰囲気的に見て、この店をある程度仕切ってるポストの人物に見える。
彼女が俺の隣に腰を下ろした。
俺に密着してくる。
彼女の手が俺の太ももに乗せられた。
「日本人?」
英語だった。
彼女が俺の耳元に話しかける。
「そうだよ」
俺も彼女の耳に口を寄せて話した。
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