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女性のための犯され短編集
第11章 家庭教師先の生徒に犯される
彼女に絡み付く毒蛇が、チロチロと舌を出して食べる隙をうかがっている。
その瞬間に怯えている。
だから少しでも長引かせようと……!
「…これ で、先にbの値が求まって…‥‥」
「……」
「値を式に代入するの‥‥っ…そしたら」
「a=5/12π、だね」
「…っ」
「Pの軌跡が求まったよ。
……解説ありがと、センセ」
…なのに彼は、こんなささやかな抵抗さえ、彼女に許してくれなくて。
「センセの説明はわかりやすいね」
でまかせだとバレバレな褒め言葉で、抵抗の時間をさっさと終わらせてしまった。
「…‥ハァッ…‥ハァッ……!」
「……」
解説を終えた参考書を置く。それこそ、音も立たないくらいにゆっくりと──。
すると隣でテーブルにもたれていた彼も、重怠そうに身体を起こした。
彼の右手がこちらへ伸びる。
額に貼り付いた彼女の前髪を耳にかけ、そのまま顔を持って引き寄せる。
彼女は青年の両手に顔を挟まれ、少し強引に彼のほうへ向かされた。
さっきまで上目遣いだった目が、今度は至近距離で彼女を見下ろしている。