この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
女性のための犯され短編集
第11章 家庭教師先の生徒に犯される
「だったらこうしよ?……今日の最後にやる小テストで俺が満点とったら、彼女になるって」
「え‥‥!?」
「それでOK?」
「…そんな、コト……//
……ど、どうせ……っ、また最後の1問……間違えるつもりでしょう……!?」
「……は?」
いつもの意地悪。またそうやってからかうんでしょう?って
疑心暗鬼になる──いまだ涙が枯れない目を彼女がオドオドと動かしていると
「もう間違えるかよ」
彼に顎を掴まれて、グッと顔を寄せられた。
ポタ.....
彼のこめかみから零れた汗が彼女の頬に滴る。
「…んん‥//」
「──今日から本気だすから……さ……!」
それから激しく唇を奪われた。
心臓が跳ねたせいで、最後に彼が囁いた言葉は聞き取れなかった。
聞き返そうにも呼吸すらまともに許されない。
舌を絡め吸い出され…自分の不細工な鼻息ばかりが耳に響いた。
(あれ……可笑しいね)
セミの声がいつの間にか聞こえなくなる。
聞こえるのはやはり、二人のキスのあわいで零れる余裕のない吐息の連鎖──。
そしてもうひとつ彼女は気が付いた。
切羽詰まった荒々しい…欲情したこの息遣いは、自分を組み敷くこの青年のものだったのだと──
それを知った彼女は無性に彼の頭を撫でたくなったのに、両手を自由に動かせられない。
それがすごく、もどかしかった。
(終)