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女性のための犯され短編集
第11章 家庭教師先の生徒に犯される
「‥こく…は く‥‥?」
「…うん」
「でも……あれって……私を馬鹿にしてついただけの……噓、でしょう…‥?」
「ハァ……、マジか……」
「……?」
夢見心地の彼女は……ああ、これって本当に夢なのかもと思うと同時に
悲しいくらい現実的で悲観的な性格だから……この会話も含めていつもの彼の意地悪なのかと、今さらながら疑ってしまう。
彼女を見つめて眉根を寄せるその顔は、とても演技には思えないけれど……。彼は彼女を虐めるのも騙すのも、とても上手いのだから信じられない。
「まぁそれもそうか……」
「ハァ‥‥ハァ…‥、なに、言って……?」
「…いや、なら、いいよ。先週のは忘れて」
「ぅん‥‥」
正直、なかなか引かない絶頂の余韻に浸る彼女の頭は会話どころじゃなかった。
呆けた声で返事をする。
そんな彼女に対して、彼は苦く笑う。
「──…じゃー、仕切り直しってことで……。
俺の彼女になってよ、先生」
「……ぇ、ぇ…!?」
「断るとか許さないけどネ……」
「よ‥?‥よくわからな…い、けど…‥っ……なんだ か、強引すぎる気が……するよ……?」
「……そう?そんなの、今さらだよね」
彼の声が低くなった。
男の子じゃなくて、男の人の声。