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女性のための犯され短編集
第12章 女勇者は魔王に犯される

 石壁を背にして片足をピンと持ち上げ、まるで大劇場で踊るバレリーナのように両手を優雅に広げた姿でかたまる彼女は、一見すると…部屋に飾られた彫刻のようにも見えた。

 その彫刻には、足元から生えた異形の植物がとぐろを巻いて絡まっている。

 ズズズッ....

 引き締まった白肌の上で、植物はおぞましく蠢いていた。

「──…派手に床を濡らしているな」

 靴音を鳴らして魔王が " それ " に近付き、声をかける。

 無機物に話しかけるというのは不自然であるから…やはりそれは単なる彫刻ではなく、生きた人間なのであった。

「‥ッッ‥♡…ん‥‥!ん‥‥!」

「淫猥な汁が……だらしなく滴(シタタ)り落ちているぞ。我が城に踏み込んだばかりか、穢れまで落とす貴様には、どんな罰を与えるのがよいのだろうな?」

 人間の男よりもひと回り大きな体躯の魔王は、そう言って女を嘲笑った。

 笑われた女はというと、宙に浮かされた筋肉質のしなやかな裸体を紅く染め上げて苦しんでいる。

「ンふぅ‥!!」

 拘束魔法と呪いをかけられ、身動きがとれず、言葉も発せられず、食事や排便も、睡眠すら封じられた。そんな状態にされた女は、ゆいいつ動く目の表情だけで、この憎き男に赦しをこうしかない。

「…?どうした、何か言いたげだな」

「‥ん♡‥‥ンふ‥ッ‥!‥‥ッッ‥‥!!」

「ああそうか……私がかけた呪いで絶頂を禁じられていたのであったな。もう限界か?」

 大きくに開かされた股の間では、ぬめりを纏う植物のツルが意志を持って蠢く。それは女の蜜穴に競うように集まり、激しくナカをまさぐり、ピンと突き出た肉芽を寄ってたかって擦り立てている。

 クチュ...クリュッ、クリュッ、クリュッ
 ズチュ──ズチュン!ズチュン!ズチュン!

「‥んふ!‥ふ!‥ッ‥んん!‥‥んッ‥‥♡♡」

 イボ付きの毒々しいツルが肉の花弁に深く突き刺ささり、それ自体も回転しつつ奥の子宮口を容赦なく突き上げる。凹凸した先端が肉壁をゾリゾリと掻き分け、1本が出れば別の1本が侵入し、時には複数本が異なる動きでナカを犯す。

 尻の割れ目も、小さなへその穴も、腋のくぼみもグリグリと執拗にいたぶられて、さらに小ぶりな胸の膨らみに絡みつく植物が先端の桃色の粒を狙いじっくりと転がしていた。


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