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女性のための犯され短編集
第3章 深夜の泥棒に犯される

 大学終わりにファミレスのバイトをして、まかないのハンバーグセットを食べて帰宅したのが夜の11時。

 少し面倒だと思いつつ……じっとりと汗ばむこの季節、そのままベッドにはいるのは気が引けて、ざっとシャワーを浴びて彼女は横になった。

 明日の講義の課題をまだ解いていない。けど、午後からだからまぁなんとかなるだろう……。

 いざという時は友達のを写そう。

 こちらに向いて回っている扇風機の音を聞きながら、彼女はすぐに眠りについた。


 ……


 ...ガチャ


(あれ……?)


 それから何時間も経ったのか
 もしくは眠ったすぐ後だったか

 彼女の意識は、ある筈のない物音によって引き戻された。

(玄関?ドアが開いた音……?)

 自分は眠っている最中なのに、その耳はきちんと音を拾っているから不思議なものだ。

 と言っても彼女の意識は、はじめのうちはまだポヤポヤとしていた。

 現実世界にそっくりな夢を見ることもある彼女は、今のこの音も、夢か何かだと思ったのかもしれない。


 だが……


「……」


 ...カチャ

 ギィィィ

 ヒタ、ヒタ、ヒタ


 未だ呑気な彼女の部屋には、明らかに " 何者か " が入ってきていた。

 玄関に続き、今度はワンルームの部屋の扉がゆっくりと開けられて、誰かの足音までする。

 夢にしては、さすがにリアルすぎないか。

 少しずつ彼女も危機感を覚え始めた。


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