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女性のための犯され短編集
第4章 占い師に犯される
彼女は仕事も恋愛も、上手くいっていなかった。
そうでもなければ、こんな…古いビル街の路地にある、見るからに怪しい店構えの占い師に、頼ろうなんて思わなかった。
(占い、かぁ…)
頼ると言っても、そんな、問題を解決して欲しいなんてはなから期待していない。
ただの気晴らし。
勧めてきた友人もそんな言い方だった。
「失礼します……」
扉を引くと、カランと音が鳴る。
店の中は照明が暗くてやっぱり怪しい雰囲気だが、占いの店というのはこういうものなんだろうと納得する。
一番明るく目を引いたのは、はいって右手のアクアリウム(水槽)だった。
でも魚はいないようだ。彼女がそれをじっと眺めていると……
「いらっしゃいませ」
「…っ」
突然背後から、彼女は声をかけられた。