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女性のための犯され短編集
第5章 触手生物に犯される

高校入学と同時に離れた故郷の街。
東京から電車と船で丸一日の移動を終えて、実家がある離島に彼女は帰ってきていた。
「…ふぅ、風が涼しいな」
船着場のおじさんにサヨナラをして、停留所でバスを待つ。──のでもよかったのだが、せっかくだし歩こうということで、彼女は海辺の道をとことこ歩いていた。
潮風の匂いが懐かしい。
子供の時は退屈だった島も、都心の雑踏に疲れて戻った今の彼女には、「何もない」という奇跡のありがたみが理解できる。
(ここならイラストの仕事もゆっくりできそう)
穏やかな気持ちで道をそれ、浜辺に出た。
少しザラザラした白色の砂で転げないように、靴を脱ぐ。
ゆっくり進んで足首まで海水に浸かった彼女は、ふぅ…と深く呼吸した。
.....ヌルッッ
「──…??」
その時、ぞわりとする感触が足首を捕まえた。
完全に油断していた彼女が慌てて下を見たが、そこには何も存在しない。
いや……?
よく見るとナニカがいた。
それはほぼ透明なナニカで、きらきらと太陽を反射する水面と驚くほど同化している。
だから気付けなかった。きっとクラゲだ。刺されたら大変だと焦った彼女が海から出ようとする。
だが足が動かない!!

