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女性のための犯され短編集
第5章 触手生物に犯される
「…!?…っなんで!?…力がっ」
足を掴んでいる何かの力が強すぎてビクともしない。彼女はその場から動けなかった。
──ズルッ!!
「きゃあああ!!」
そして彼女は海へと引き込まれた。
バシャッと水しぶきとともに倒れた彼女は、助けを求めてがむしゃらに叫ぶ。
「たっ助けて!誰か助けてください!!」
しかし浜辺にも、前方の道路にも人気(ヒトケ)はなく、彼女の声を聞く人間はひとりもいなかった。
「…っ…助け!ぷはっ!…助けてぇっ!はぁっ!ごほっ!ごほっ‥!…だれ、か‥‥ッッ‥!」
助けを呼ぶ間にもどんどん身体は海に引き込まれる。水かさが増し、ついに顔も水に浸かる。
「‥…‥た す‥ッ‥‥!‥───ッ」
視界のいちめんが、自分の口からゴボゴボと溢れるあぶくで覆われた時──彼女は「死んでしまう」という恐怖ののち、意識は暗闇に沈んでしまった。
──
「………………」
ザザー、ザザー………
「…ん…‥っ‥」
それからどれだけ時間が経っただろうか。
気を失っていた彼女がようやく意識を取り戻したとき、波の音がゆったりと流れていた。
気を失う直前の出来事についてはすぐに思い出せず、ぼんやりと朧(オボロ)な思考のまま、目を閉じている。
「……?」
波の音──
そうだ、自分は故郷の島についた。そして海辺を歩いていて……
「んっ……」
ザザー……、ザザー……
ピチョン
ザザー……、ザザー……
ピチョン
「……ッ……ん……//……ん、……ぁ…?」
徐々に、徐々に、記憶が戻ってくる。
浜辺に立っていた時、得体の知れないナニカに足を掴まれたこと……。そして、海の中に引きずり込まれたこと。
「…ぁ…‥//……ッ‥……ぁぁ………!?」
記憶が戻るにつれ、嫌な予感が彼女を襲う。
そして恐る恐る目を開けると……自分がおかれている異様な事態に驚愕した。