この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
女性のための犯され短編集
第1章 ストーカーに犯される

 同時に、もう逃げられないと思い知らされて、絶望の涙がポロポロと零れた。

「ああ……泣かないで」

 ファイルを大事そうに棚におさめた男が、泣く彼女を抱きしめた。

「驚かせましたよね、ごめんなさい。でも俺は最高に幸せなんだ。愛する君にやっとこうして触れられる…」

「‥ッッ…やだ…!‥離してっ‥離し て」

 ストーカーに触れられた嫌悪に、思わず身体をひねり抵抗する。しかし男の腕は振り払えず、彼女はいとも簡単に抱えられてしまった。

「嫌だぁ…っ…!」

 抱えられた彼女が運ばれたのはベッドの上。

 男がのしかかり、逃げようとする仰向けの身体を押さえ付ける。

「今日は記念日だね」

 次の瞬間、涙と恐怖でユラユラする視界いっぱいに男の顔が迫った。そして彼女は唇を奪われる。

 キスをされたのだと一拍おいて理解したが、うっとりできる状況じゃない。すぐに首をひねって抵抗して、逃げ出そうともがいていた。

 しかし彼女はぬけだせない。比較的細身の体躯でありながら男の力は強かった。

「…ひっ‥いや!‥許して」

 涙を流して懇願する。だが男はクスリと微笑んで、彼女に向ける目をよけいに熱くさせた。

「可愛い…可愛い…!だめだ、我慢できない」

 仕事着のスーツは剥ぎ取られ、シャツは無理やり引きちぎられたからボタンが飛んだ。

 ブチブチブチッ!

「きゃあああ……!」

「ごめん…破いてしまって。今度新しい服を買いに行こうね」
 
 男の口調が、恋人を相手にするような語り口に変わっているのが恐ろしい。

 丸見えにされた黒色のブラジャーをうっとりと見つめて、胸元に顔を埋めてくる。

「あああ……柔らかい……それにちょっと汗ばんでるね。今日は少し蒸し暑かったからかな……」

 スウーっと息を吸って匂いをかがれた。背筋が寒くなる。

 抵抗したら、機嫌をそこねたら、殺されるかもしれない。でも……!

「はぁ……イイ匂い……シャワー浴びる前でよかったよ。洗い流されたら……勿体ない……」

「ひっ…!や、いや、…許し て…やめて、嗅がない、でぇ……!」

「何故だい?もっと嗅ぎたいし……君のぜんぶ、舐めたい」

 恐怖に続く大きな羞恥に襲われて、もう彼女はどうすればいいのかわからなくなった。


/105ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ