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異世界転生したら王子に溺愛されて困っています·͜· ♡
第4章 覚悟を決めます
「あの、お兄様」
私はお兄様にお願いする事にした。
「何だい?ブランシュ」
「お兄様、ご心配して下さり、心から感謝申し上げます。が、わたくしは殿下にお話をしたい事がありますので、どうか2人にさせてはいただけませんでしょうか?」
「···ブランシュ」
あぁ、ごめんなさい。
そんなさみしそうな顔をさせたい訳じゃないんだ。ただ、外見と中身が違うのだと言う事を、まずは殿下に伝えなければ。
幸いにも、まだ婚約者止まりになっているらしいし。
「屋敷に帰省した時にでも、またお話しいたしましょう。お約束致します」
「···、ならば仕方があるまい。絶対だぞ。殿下、ブランシュの事を、よろしくお願い致します。で・す・が!ブランシュはまだ婚約者である立場です。くれぐれも、体に触れると言う様な事は無きように、お願い申し上げます」
「あぁ、承知した。レイ、後の事は私に任せてくれ」
「ではブランシュ。公務の後、また様子を見にこよう」
「はい。お待ちしております。頑張ってくださいね、お兄様」
後ろ髪を引かれるように、お兄様も私の部屋から居なくなった。
と、言う事で、私は意を決して殿下に話をする事にした。外見と中身か違う人間だと言う事を。
そして、離縁をお願いすると言う事を。
「殿下···わたくし事で、大変申し訳ないのですが、大切なお話が2つ程あります」
もう、色んな意味で心臓がバクバクしていて、そのうち失神してしまうのではないかと言う、緊張感に苛まれていた。