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異世界転生したら王子に溺愛されて困っています·͜· ♡
第6章 話はあっさり交わされて甘やかされました
私は今、非常に困っている。
ミーアちゃんが持って来た食事を、殿下自ら私のお世話を買い出て、ミーアちゃんがと言えば察したかのようにペコりとお辞儀をして部屋を再び出て行ってしまった。
え、ちょっと···ミーアちゃんカムバック!!
空気読まなくていいからそばに居て···!
先程のピンと張り詰めた空気は何処へやら。
話も圧倒的な態度で流されてしまった様なものだし。モヤモヤするけれど。
···今や生暖かい空間に様変わりしていた。
「ほらブランシュ、口を開けて?あーん···」
まぁね、少なからず分かってはいた。
政治的なあれやこれで簡単には離縁出来ないのだろう。
でも、殿下はそれで良いのだろうか。私的には、好きな人と結ばれた方が良いと思うと思えるのは、恋愛が自由な世界で生きて来たからか。
いくら外見がお嬢様と言えど、中身が残念な事にただの一般人、いや、この世界では平民と言うべきか。
こうして私が悶々と考えている中、殿下は私が口を明けるまでずっと「あーん」した状態だ。
「どうしたんだい?ほら、食べないと体力も戻らないし、本調子に戻らないだろう」