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ファイナル・キャット・エクスプレス
第1章
チカは、最後のシーケンスを、タイムラインにドラッグした。プレビューをクリックすると、二人の女の子が濃密なキスを交わす映像が、サブウインドウに映し出される。カットの後半にフェードアウトを指定して、あらためてレンダリングしてみる。二人が静かに消えていく画像を見ながら、チカはタバコの煙を吐いた。
「たっくん、出来たよ」
ソファーに横たわって雑誌を読んでいる卓也に、チカは声をかけた。卓也は目をぱちぱちしながら起きあがり、チカのイスの背もたれに手をかけた。卓也がモニターをのぞく。チカがマウスをクリックすると、ロリポップキャンディーのフォントを使ったタイトル『Sweet Melting Pussies』が浮かび上がった。
「にゃおん」
卓也が猫の鳴きまねをする。
「興奮する?」
「女だったら、ね」
オレンジライトに照らされ愛し合う女の子たちの姿を見ながら、卓也は言った。卓也の股間をまさぐってみる。まだ、フニャフニャと柔らかい。
「そっかー。でも、なかなか官能的、でしょ?」
「にゃおん」
卓也がまた、猫の鳴きまねを繰り返す。”なかなかイイ”という合図だ。あとは、卓也に音をつけてもらえば、このヴィデオも完成だ。早くも曲のイメージが浮かんだように頭を揺らす卓也に場所をゆずると、チカはバスルームに向かった。
チカは、二丁目のレズ専門レンタルルームのオーナーだ。ラブホよりも安い値段で、手軽に利用できる、オンナノコ同士のフリースペース。部屋は10部屋で、オープンは夕方5時から。チカは早めに出勤すると、卓也に焼いてもらった『Sweet Melting Pussies』のDiscを、受けつけブースの下にあるDVDデッキにセットした。モニターからジャングルのビートが流れ始める。そこに写っているのは、小柄で引き締まった身体をした、浅黒い肌の女の子と、チカ自身。オンナノコたちは、二人で楽しむこともできるし、そういう風に、チカと楽しむ事もできるのだ。自分の指先が、アキのアソコにすべりこむシーンを見ながら、チカは、ため息をついた。
「たっくん、出来たよ」
ソファーに横たわって雑誌を読んでいる卓也に、チカは声をかけた。卓也は目をぱちぱちしながら起きあがり、チカのイスの背もたれに手をかけた。卓也がモニターをのぞく。チカがマウスをクリックすると、ロリポップキャンディーのフォントを使ったタイトル『Sweet Melting Pussies』が浮かび上がった。
「にゃおん」
卓也が猫の鳴きまねをする。
「興奮する?」
「女だったら、ね」
オレンジライトに照らされ愛し合う女の子たちの姿を見ながら、卓也は言った。卓也の股間をまさぐってみる。まだ、フニャフニャと柔らかい。
「そっかー。でも、なかなか官能的、でしょ?」
「にゃおん」
卓也がまた、猫の鳴きまねを繰り返す。”なかなかイイ”という合図だ。あとは、卓也に音をつけてもらえば、このヴィデオも完成だ。早くも曲のイメージが浮かんだように頭を揺らす卓也に場所をゆずると、チカはバスルームに向かった。
チカは、二丁目のレズ専門レンタルルームのオーナーだ。ラブホよりも安い値段で、手軽に利用できる、オンナノコ同士のフリースペース。部屋は10部屋で、オープンは夕方5時から。チカは早めに出勤すると、卓也に焼いてもらった『Sweet Melting Pussies』のDiscを、受けつけブースの下にあるDVDデッキにセットした。モニターからジャングルのビートが流れ始める。そこに写っているのは、小柄で引き締まった身体をした、浅黒い肌の女の子と、チカ自身。オンナノコたちは、二人で楽しむこともできるし、そういう風に、チカと楽しむ事もできるのだ。自分の指先が、アキのアソコにすべりこむシーンを見ながら、チカは、ため息をついた。