この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ファイナル・キャット・エクスプレス
第3章    
「エッチなところを撮られるのって、興奮するのかな?」
 店が終わった明け方、部屋に帰ると、チカは卓也に聞いてみた。
「興奮するというか、落ちつくかも」
「たっくんもあるの?撮られたこと」
「あるよ。『MUJYOU』のマスターに。縛られて、おちんちんの毛を剃られて、浣腸されながらパシャパシャって」
「それで、落ちつくの?」
「うん、落ちつく」
「落ちつくの?おちんちんの毛をじょりじょり剃られてお浣腸されながら写真に撮られて?」
「興奮する、っていう気分でもないんだよね。うん、落ちつく。体験してみないと分からないとは思うけど。いろんなアクを吸収してくれる、って言うかさ」
 卓也が説明しているのは、料理のアクの事だろうか。スープをぐつぐつ煮ていくと、表面に浮いてくる、あのアク。カレーを作るときに、しゃもじでアクをすくう作業はチカも好きだ。
「じゃあ、撮られるということは、自分の中に溜まっている余計な物を取ってもらうってことなのかな?」
 うーん、まぁ、そんな感じかも。卓也は眠そうな目をこすりながら答えてベッドに倒れ込んだ。

「オス猫ってさ、発情期になると毎晩、メス猫を求めて外を出歩くらしいんだよね。それで、他のオスと戦って、ボロボロになっても、また次の夜には出かけるんだって。本能だから。切ないよね」
 チカは、いつか卓也が漏らした言葉を思い出していた。卓也は生殖本能に疲れたオス猫なのかな。
 それなら、私も生殖本能に疲れたメス猫かも、そう思いながら、チカはすやすや寝入る卓也の耳元で一声、「にゃおん」と鳴いてみた。卓也が少し笑った気がした。
/4ページ
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ